民主政とはなんなのか

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アテネの政治家・ペリクレスWikipediaより)


古代ギリシャアテネ以来、人類社会は「民主政」を、時には血を流しながら、営々と築きあげてきた。はずであった。

現代の政治形態が、その究極とするならば、「民主政」は民主主義を声高に唱える者たちによってポピュリズムに陥り破壊されようとしている。

ポピュリズム時代のリーダーは、怒りと不安をあおり立てるのを特技にしている。なにしろ彼らには、大義名分まであるのだ。国民のニーズを汲みあげることと、その国民に寄りそうこと。(塩野七生「日本人へ・二百七 壊れものにつき とりあつかい注意」『文藝春秋』2020年9月号) 

不明を恥じるのだが、以前「衆愚」と言ったのがポピュリズムとなったらしい。 

民主主義を叫ぶ者が、彼らにとっては小さな(国民にとっては重大な)不平等には注意を払わない。マスコミも、気づいているはずなのに、報道しない自由とかで見て見ぬふりをする。

この行き着く先の民主政とは、どんな変形種なのだろうか。