DARKEST HOUR

嫌われ者チャーチルが首相に就いて。。。

1940年、ドイツの脅威に英国王ジョージ6世が亡命を考えてた。

ダンケルクの兵士の救出に、チェンバレンハリファックス卿と対立。

ドイツとの和平策に強硬に反対姿勢を貫く。「我々は海洋国家だ!」

 

勇敢に戦って敗れた国は、また起き上がれるが、逃げ出した国に未来はない。

 

しかし、今の戦時内閣において徹底抗戦を支持する者はいない。

 

街に出て人々の声を聞け

声なき大衆の声を聞くのだ

彼らに、ありのままの真実を話せ

本土決戦が近いなら、

彼らも覚悟を決めねばならん

 

そして門の守り手であるホラティウスは言った――

ホラティウス古代ローマ南イタリアの詩人

地上のあらゆる人間に死は遅かれ早かれ訪れる

ならば強敵に立ち向かう以上に

尊い死があろうか?

先祖の遺灰のために

神々の殿堂のために

 

国家の安全保障について。

戦時内閣は今、ヒトラーと和平交渉に入るための草案をつくっている。

仲介役は、奴の子分、ムッソリーニだ。

私はここ数日、考え続けた

果たして交渉に入ることが

私の責務であるのかどうか

あの男と。

しかしその後、みんなと話した。

オリバー・ウィルソンと。

ジェシー・サットンと。

アビゲイル・ウォーカー

マーカス・ピータース

モーリス・ベイカ

アリス・シンプソンにマーガレット・ジェローム

この勇敢な市民たちは私に訴えた。

今、講話を選んでも、戦い抜いた場合より

良い結果になるとは思えんと。

イカー氏はこう思っている。

ドイツは武装解除という名目で我々の海軍基地を要求してくるだろう

サットン夫人はこんな不安を表明した

イギリスは奴隷国家になるだろう。

イギリス政府はヒトラーの傀儡となりファシストによる政権が作られるだろう

 

私はさらに踏み込んで問いかけたい、君たち大臣にだ。

ナチスに屈したら我々はどうなる?

得する者もいるだろう。金持ちはさらに私腹を肥やし、

広大な田舎の城に暮らせるだろう

だが、空には“かぎ十字”がはためくのだ

バッキンガム宮殿に。。ウィンザー城に。この国会議事堂にも。

 

そこで私は、君たちに聞きたい

この危機に対する君たちの決意を。

 

 

ここでもう一度、侵略問題に触れたい

英国は長い歴史を誇るが、そのいかなる時期においても

侵略に対して完全な防御を備えたことはなかった。一度たりもだ。

しかし、わたしには絶対的な自信がある。

我々が皆なすべき役割を果たし、

できうる限りの準備をすれば

我々は必ず祖国を守ることができるだろう

戦争の嵐を乗り切り、恐怖政治に打ち勝つだろう

何年も、かかるかもしれない

一国で戦うことになるやもしれない

だが、何があろうと我々はやり通す

それがイギリス政府の決意であり、

議会の、そして国民の総意である。

大英帝国フランス共和国は、

大義と目的を共にする同盟国として、

死ぬまで郷土を守り抜く。

かけがえのない友軍として、全力で互いを守る

たとえヨーロッパの大部分の領土と、

古く名高き国々が、

ゲシュタポをはじめとする

忌まわしきナチス組織の手に落ちたとしても、

我々は決して怯まない。

最後まで戦い抜く!

我々はフランスで戦う。海で、大洋で戦う。

自信と勇気を奮い立たせ空で戦う。

いかなる犠牲を払っても祖国を守り抜く1

我々は海岸で戦う。敵の上陸地点で戦う。

野原で、街中で戦う。丘で戦う。

断じて降伏はしない!

もしも、万が一、そんなことは起きないと信じるが、

イギリスの大部分が征服され、飢えに苦しむことになっても、

海の向こうの我が帝国が、

イギリス艦隊に守られながら、闘争を続ける。

神の導きにより、新世界が全力を挙げて、

旧世界の救済と解放に踏み出す日まで!